run into wild

アメリカでの生活の中で感じたことなどを週に数回文字に書き起こそうかと思います。

資本主義と社会主義

こんにちは。アメリカ留学中のカイです。

今回も前回に引き続いて私が少し疑問に思うことを綴っていこうと思います。

 

タイトルにもあるとおり、今回は資本主義と社会主義共産主義)について語ろうと思います。

まず、私は小学6年生から日本史を学び始め、高校の社会科の授業の選択でも日本史を選択しました。

私自身幼い頃から歴史が大好きで漫画などで学んでいました。

高校で日本史を学んでいく過程でそれまでは幕末や戦国時代が好きだった私は、次第に近現代史に興味を持ち始めました。

すると、そこで疑問に思い始めたのが資本主義と社会主義です。

日本という資本主義の国で生まれ育った私は社会主義が良くないもののように感じていました。

実際に日本市場では『大逆事件』など共産主義者が危険な思想家として厳しく取り締まられています。

社会主義の代表国とも言える東側の国、主にソ連、中国、北朝鮮などは独裁のイメージが強く社会主義=独裁という構図が私の中で出来上がっていた気がします。

アメリカに来ても『ロシアに釣りに行ってみたいんだよね』と友人に話した時、『お前は共産主義者の国に行きたいのか?』とあり得ないと言ったような返事をされました。

しかし、本当に社会主義とは悪い思想なのでしょうか?

社会主義の国の話はひとまず置いておきましょう。

 

明鏡国語辞典(大修館書店)によると

社会主義… 土地、資本などの生産手段を社会全体の共有とし、生産物や富を公平に分配することによって貧富の差のない社会を実現しようとする思想および運動。

とあります。

ちょっと待ってください。これって本当に悪い思想でしょうか?

少なくとも私には良い思想のように受けとれます。

社会全体の平等を謳う思想って良いと思いませんか?

この貧富の差が激しすぎる資本主義によって生み出された世界。アメリカに来てさらにその差を目の当たりにします。

キラキラひかるダウンタウン、の傍には物乞いをするホームレス。

貧困問題が世界規模で指摘されている中、社会主義はそれらの対策へヒントにならないものかと思います。

 

ではなぜ社会主義が悪い印象を持ってしまっているのか、その一例としては日本史の授業にあると考えます。

歴史上で多くの社会主義者が処刑された、という事実があり、それを教えることで自動的に社会主義=危険な思想という考え方を生徒が持ってしまうからだと思います。

また、社会主義の代表国とされる国々のイメージが悪すぎる、というのも理由の一つです。

ロシア、中国、北朝鮮と聞いて政治的に良いイメージを持たれる方は少ないのでは、と思います。

ただ、国語辞典による社会主義の定義を見る限り社会主義が危険な思想という印象は受けません。

ここまで社会主義について語りましたが、何も私が社会主義大賛成、資本主義反対と言っているわけではありません。

社会主義と資本主義を比べると、生産面での各企業の競争が起きるのは資本主義社会ですし、それによって色々な技術が進歩していくのも事実です。今のこの発展している社会も資本主義によるところが大きいのでは、と私は思います。

 

大事なこととしては、二つの考え方の違いを知ることや、各思想の本当の意味を知った上で自分の考えを持つことだと思います。

それは何も今回の話題に止まりません。

友人の考え方に対して少し違った視線を向けるなど、常に批判的な見方をすることはとても面白く大切なことだと私は考えます。

 

皆さんも日常の疑問を少し自分の中で深掘りすると面白いかもしれませんよ!

 

今日も読んでいただきありがとうございました。